刀剣乱舞とかに出てくるカーブのある防具の作り方

久々の造形支援記事です。
いつも書こう書こうと思ってなかなかできていなかったんですが、刀剣乱舞の防具類(というか和装系の鎧とか防具)がものすごい好みなので、はじめて作る人に参考になればいいなぁーと思いまして。

ということで、今回は脇差の骨喰くん、鯰尾くんの腕についてる防具を製作する時に知っておくと楽なことをまとめてみました。
試しに作った分ですが、コレ。

各パーツは紐を通して固定しています。ボンド接着はしてません。
こういう重なりが多くて紐で固定しているデザインのもの、刀剣乱舞以外でも
戦国BASARAとか無双系にもこういうタイプの防具、よく出てきますが
簡単にいうと、四角いパーツを必要な枚数分切って固定してるだけです。

固定前だと例えばこういう状態。

ちなみに上記画像は全て、熱を加えて曲げています
熱加工については、最後に書きます。

同じ大きさのものが重なってる防具、結構ありますが、全部同じ長方形で型紙を作って、熱で曲げて湾曲させた場合、大きさが揃わないんですね。
曲げ方にもよりますが、同じ大きさだと組み立てた時に横幅が均一になりません。
理由は単純に、重ねた分の厚みがあるからです。
カーブがそこまできつくないものの場合、あまり気にならなかったりするんですが、ほんのちょっとだけ切り出す時に気をつけておくと、見栄えがぐーん!とよくなるよ!という方法を、下手な絵と共に続きに書いてます。

例として、刀剣乱舞の骨喰くんの腕の防具だと思ってください。
作り方の参考にもなるかと思います^^

熱加工の仕方についても一緒に書いておきます。


当記事内で製作しているものは全て自分用ですが、オーダーでの制作もOKです。
ご相談もお気軽にどうぞ^^

骨喰くんの防具の場合、資料で見ると相当カーブがありますが、どのぐらい曲げるかはお好みで。


左が横から見た時の全体像。こういう風にカッコよく作りたいよね!ということで
正面から見た場合と横から見た時、平置きした状態が右側。
たぶんこの正面から見た図のように長方形で必要な数だけ切り出せばいいと考える人が多いと思うんですが、1回冷静になって考えてみましょう!

パーツが多ければ多いほど、重なる部分が多い、さらに厚みもあるので
一番上(この図でいうと赤い矢印のある一番上の部分)と一番下が同じ大きさだと、ズレが出てきます。
なので、型紙を作る時点で、上から下へと少しずつ大きくしていくことになります。

が!!
単純に大きさを変更すると二次元と三次元の壁にぶち当たります。
悲しいことに、私はイラストのように腕が長くない。
イラストと実際の自分の等身が全く違うので、長方形で下に向かって大きくするだけではパーツが肘までにおさまりきらなくなることがほとんどです。
なので、型紙の時点であらかじめ少し小さめに作るのがひとつめのポイント。

自分の腕の長さを考えて工作用紙で型紙を作っている時点では少し分かりにくいんですが、工作用紙と違ってウレタン、ライオンボードは厚みがあります。
仮に3ミリでも重ねれば6ミリ。5ミリの場合は重ねれば10ミリあるので厚みも想定しなければならないのですが、紙の時点ではほとんど分かりません。

単純に、上から下へと少しずつ縦の長さを変えただけだと、重なっている横の部分がずれます。
長方形のまま、縦と横に長さを変えてもずれます。

なので、型紙を作る時点で


この図は少しオーバーですが、長方形でなく台形にしてみてください
(数については後で補足を記載しています)
重ねた時に下になる部分を小さくすると、重なった時にサイズがぴったりになります。
これがもうひとつの重要なポイント。というか最大のポイント。

枚数、曲げ方にもよるので、どのぐらい小さくするかは自分で調節してみてください。
この図ほど小さくしなくても大丈夫です。わかりやすくオーバーに書いてるだけなので
重なる部分が上より合計1センチ短いだけでも十分な場合もあります。

実際つけてみるとこうなりました。

わかりやすいようにちょっと腕曲げてますが、肩の位置で仮固定してるだけです。
紐で固定してるだけなので、腰に手をついたりしてもそれっぽく腕のラインに沿います。
どうでもいいリンドウさんラバストの圧倒的存在感


★補足
なぜ台形が5枚でないのかは、一番上の肩に固定する部分は重なる部分にさらにダーツを入れて丸みを出しているためです。
必要ない場合は、台形×5で大丈夫です。
腕が長く見えるように肩で固定しようと思ってるので、一番上のつばがついている部分は熱加工以外の丸みを出しています。
使ったのはPH9の5ミリに、上からツヤのあるエナメルを貼っています。


【熱加工について】
よくガスコンロで、といいますが私は滅多にガスコンロ使いません。
50センチを超える大きなものの場合はさすがに一度ガスコンロで、とかやりますがこのぐらいの大きさのものは全てチャッカマンで曲げてます。

熱加工、どうやってするのかよくわからない人もいると思うので、簡単な手順を。

・長方形のPH9、ライオンボードを曲げる場合
1.長方形に切り出す
2.曲げたい部分を火で軽く炙る
3.炙った部分を曲げたい方向に指や手で曲げる

これだけです。

何故ガスコンロを使わないかというと、火力がありすぎて熱を加えたい部分にしっかり加えにくいからです。
チャッカマンやライターは火自体が小さいので、的確に曲げたいところだけに熱を加えれるのと、手が熱くなったりしないので作業がしやすいからです。
ちょっとずつ確実に曲げれるな、と思ったのでライターより扱いやすいチャッカマンを使います。100均に売ってるもので十分です。

・曲げ方


ピンクの部分:最初に熱を加えて少しずつ曲げる部分
オレンジの部分:様子を見ながら後で追加で熱を加えて曲げる部分


というぐらい、細かくやるとしっかり形状もそのままで歪まずきれいに曲げれます。
これ、ガスコンロでやろうと想うとほんっと指先あっつ!てなるんで気をつけてください・・・
このぐらい細かく分けると、かなりのカーブもきれいに出ます。
ちなみにライオンボードのほうがすぐに曲がります。PH9のほうが熱が伝わりにくいです。


と、長くなりましたが防具を作る時のワンポイントと、熱加工の方法でした。
熱加工については別に書けばよかったかな・・・
もしかしたらあとで記事を別に分けるかもしれないです。


これを読んで実際やってみてもよくわからない!という場合は、ツイッターから直接聞いてもらえればできる限りお返事します。
どのあたりがわからないかとか、画像付だと返信早いです。


ちなみに、当記事内で製作しているものは全て自分用ですが、オーダーでの制作もOKです。
ご相談もお気軽にどうぞ^^